築年数の経過した物件は、一般的にマイナスのイメージを持たれがちです。
しかし近年では、築古物件ならではの広さや家賃の手頃さなどのメリット、そしてレトロな味わいを活かしたインテリアの自由度に注目が集まり、あえて築古物件を選ぶ方が増えています。
DIYや部分的なリノベーションによって、暮らしやすさと個性を兼ね備えた住まいづくりが可能になる点も、大きな魅力の一つです。
このブログでは、築古物件の魅力からDIYインテリアの楽しみ方、そしてブラインドやシェードを使った快適な空間づくりまで、築古物件での暮らしを最大限に楽しむアイデアをまとめてご紹介します。
Table of Contents
Toggle築古物件の魅力とは?
築古物件には、新築では味わえない独特の風合いやぬくもりがあります。長年使い込まれた木の柱や古い建具は、経年によって深みのある表情に。手直しを加えながら住むことで、「家を育てる」という感覚も楽しめます。
また、新築や築浅物件と比較すると比較的安価に住むことができるため、その分内装やインテリアにこだわりを持って自分好みの家にすることができるのも魅力といえるでしょう。
築古一軒家の魅力:風合いと余白を楽しむ「育てる住まい」
築古の一軒家には、新築住宅にはない深い味わいと、住まいを自分らしく育てていける自由度があります。長年使い込まれた木の柱や建具、すりガラスや障子、土壁など、日本の気候風土に寄り添った素材は、経年とともに独特の表情を見せてくれます。
多少の傷やゆがみも味として愛着を持てるのが、築古ならではの魅力。住む人が自ら手を加えながら、少しずつ住まいに手を入れることで、「家を育てる」という感覚が生まれます。また、古民家や昭和の戸建てに見られる天井高や広めの土間、庭とのつながりなど、現代の住まいでは得がたい空間的な“余白”も魅力です。
ライフスタイルの変化に合わせて間取りや使い方を柔軟に変えられるため、創造的な暮らしを楽しみたい人にとって理想的なキャンバスとなります。

築古団地の魅力:レトロと機能性が共存するミニマルな空間
築古団地は、昭和から平成初期の日本のライフスタイルに基づいて設計された、合理的でミニマルな住まいです。2DKや3Kといったコンパクトな間取りは、広すぎず狭すぎないちょうどよさがあり、家族が自然と顔を合わせるような導線や、風通しの良い窓配置など、実は現代の省エネやコミュニケーション重視の暮らしにもマッチしています。
築年数の古い団地には、昭和レトロを感じさせるフローリングやすりガラスの建具、アイボリーのスイッチプレートなど、思わず懐かしくなるようなディテールが随所に残っており、「レトロかわいい」インテリアの土台として注目されています。また、建物全体がコンパクトなため、DIYやリノベーションもしやすく、住み手のセンスでがらりと雰囲気を変えることが可能。効率性と懐かしさが共存する、今こそ再評価したい住まいのかたちです。

築古物件はDIYの宝庫
築古物件は古いからこそ自由にいじれる楽しさがあります。年季の入った建具や壁、床… そのすべてが素材になり、工夫次第で自分だけの空間に生まれ変わります。大規模なリノベーションをしなくても、ちょっとした手を加えるだけで空気を変えることができ、DIYを行ううえではとても面白い物件です。以下に築古物件のDIYのアイデアをご紹介します。
壁は「塗る」か「貼る」かで雰囲気一新
まず手を付けたくなるのが、壁まわり。築古物件の壁は日焼けや黄ばみが気になることもありますが、ペンキやはがせる壁紙を使えば、驚くほど印象が変わります。くすみカラーやグレージュで塗れば、ノスタルジックな空間に。和室はマットなカーキに塗りかえ、ラタンの家具と組み合わせるだけで、一気にネオ昭和のムードに仕上がります。

床はフロアシートで手軽にアップデート
古びたフローリングには、上から貼るだけのフロアシートが大活躍。スタンダードな木目調のフロアシートに加え、近年はホテルライクな雰囲気を出せるコンクリート調や石目調が人気で、流行りにあわせてプチリフォームする楽しみが得られます。ただ、最近はあえて床をそのまま活かすスタイルも注目されています。80年代の赤茶のフローリングの上に、大胆なラグを重ねて抜け感を出すコーディネートは、トレンド感たっぷり。ヴィンテージ家具とも相性抜群です。

団地の「昭和トレンディ感」を逆手に取る
築40年以上の団地には、アルミサッシやモザイク柄の玄関タイル、すりガラス、昭和デザインのスイッチなど、思わず懐かしいと感じるディテールが満載。これをあえて残し、ポップな照明やネオンカラーと合わせて、80年代ドラマ風のレトロスタイルを楽しむ人も増えています。見た目がチープな金具さえ、今となってはエモいアクセント。無理に隠さず、魅せることで唯一無二の空間がつくれます。

押し入れは“隠す”より“飾る”
築古物件の象徴ともいえる押し入れ。ふすまをそのままにしてもいいですが、思い切って取り外してオープン収納にする方が増えています。ふすまのかわりにつっぱり式のロールスクリーンやローマンシェードでゆるく仕切ったり、カーテンを季節で替えるのも楽しい演出です。

自分らしさを作るのが「築古DIY」の醍醐味
築古物件の魅力は、「完璧ではないからこそ、自分で仕上げていく余白がある」こと。整いすぎないからこそ、ちょっとの工夫や遊び心が際立ちます。そして、素材感を活かしつつ、現代の要素を取り入れるのが今っぽいDIYのセンス。無理に“今風”にしすぎず、どこか懐かしさを残した空間づくりが最近の流行りになっています。
築古の魅力を引き立てるインテリアのポイント
古い窓枠、木の梁、すりガラス…
こうした築古特有のディテールは、あえて残すことで時間の流れを感じさせるインテリアになります。特に、和と洋の融合が独特な築古物件の魅力をさらに引き立てます。

ウッド調のインテリアであたたかみを演出
築古物件に残された木の梁や柱、古びた建具の風合いは、現代の新築住宅では味わえない経年美を宿しています。そこにヴィンテージの木製家具や、ラタン素材、無垢材を用いた北欧デザインを組み合わせると、空間全体が深みを増し、居心地のよいあたたかみが生まれます。たとえば、昭和の団地のリビングにチーク材のローテーブルを合わせたり、和室にオークのキャビネットを置くことで、懐かしさと新しさが共存する空間に。さらに暖色系の間接照明を添えれば、木のぬくもりがより引き立ち、くつろぎ感のある住まいになります。

アンティーク風のインテリアで時の重なりを楽しむ
築古物件ならではの歴史を感じる空間には、アンティーク風のアイテムが驚くほどよくなじみます。真鍮のランプや、剥げた塗装が味わい深いサイドテーブル、装飾の凝った鏡などを配置すると、時の重なりを感じさせるクラシックな空間に。和風の建具や障子、古びたフローリングと組み合わせることで、懐かしさと格調が共存する独自の雰囲気が生まれます。家具や小物選びでは、年代や国にこだわりすぎず、空間との調和を意識すると、より自然で洗練された印象に仕上がります。
ミッドセンチュリーのインテリアでノスタルジーとモダンを両立
1950〜60年代に流行したミッドセンチュリーデザインは、築古物件との相性が抜群です。直線と曲線を絶妙に組み合わせたフォルムや、チーク・ウォールナットなどの質感ある木材、ポップでレトロなカラーリングは、どこか懐かしさを感じさせながらも、今見ても新鮮。和室にイームズチェアを置いたり、団地のリビングにネルソンのコーヒーテーブルを合わせたりすれば、ちぐはぐが逆におしゃれに映えるネオレトロ空間が完成します。築古物件が持つ素地を活かしつつ、現代的な洗練をプラスできるスタイルです。

観葉植物でナチュラルなアクセントを
無機質になりがちな築古空間に自然の彩りを添えるなら、観葉植物がぴったりです。モンステラやポトス、フィカス・ウンベラータなどのグリーンは、空間に生命感と清涼感をもたらしてくれます。特に、古い木造住宅の柔らかな光や、団地特有のすりガラスから入るやさしい自然光とグリーンは好相性。鉢カバーをアンティーク調のブリキやテラコッタ素材にすると、より築古らしい雰囲気にマッチします。空間のコーナーに大ぶりの植物を置いたり、棚の上に小さなグリーンをさりげなく飾るだけでも、住まいにやさしい表情が加わります。

築古物件に合うおすすめブラインド
築古物件は窓の形状や採光が特徴的。そんな空間にぴったりなのがブラインドやハニカムシェードです。オーダーメイドのブラインドはミリ単位でカスタマイズができるので、どんな窓にもピッタリ合わせられます。
バーチカルブラインド|縦のラインで開放感UP
縦型のスラットが空間をすっきり見せ、天井が低めの部屋でも広がりを演出。ホワイトやアイボリー、ナチュラルなベージュ系の色を選べば、和室やレトロ空間にも自然になじみます。

ハニカムシェード|断熱&デザイン性の両立
蜂の巣のように空気の層がある構造で断熱性抜群。遮光タイプは夏は涼しく、冬は暖かい快適な暮らしをサポートします。採光やシアータイプの生地を取り入れれば、見た目も障子のような柔らかい素材で和室との相性も良好です。

アルミブラインド|レトロを逆手に取る
どこかレトロな雰囲気のあるアルミブラインドは築古物件との相性が抜群です。ホワイトやブラックなどを選べば、昭和レトロな空間が一気にモダンに。キッチンや洗面所などの水まわりにも最適です。(写真)

ウイリアム・モリス柄で格上げ
モリスの植物柄のロールスクリーンやローマンシェードを取り入れると、空間にヨーロッパ調の華やかさが加わります。築古のシンプルな内装にも上質なアクセントを加えられます。(写真)

まとめ|築古×DIY×ブラインドで、もっと自分らしく暮らす
築古物件は、リノベーションをしなくても、DIYで手を加え、インテリアで遊び、ブラインドで光を操れば、古さは味わいへ、クセは個性へ、工夫ひとつで魅力的な空間に生まれ変わります。
あなたも、築古物件のポテンシャルを最大限に引き出して、「好き」が詰まった暮らしを始めてみませんか?
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