「窓リノベ」は、単なる窓のリフォームではなく、住まいの性能を向上させることで日々の暮らしをより経済的で快適に、そして安心・安全に過ごすための投資と言えます。特に、古い住宅にお住まいの方にとっては、その効果を実感しやすいリフォームです。
主なメリットは「光熱費の節約ができる」「一年中快適な室温で過ごせる」「熱中症やヒートショックなど健康対策に有効」「外からの騒音を軽減できる」「結露を抑えられ、カビやダニの発生を阻止できる」などさまざまです。2025年には「先進的窓リノベ事業」で補助金が助成されているタイミングでもあるので、このようなお困りをお持ちの方は、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
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Toggle窓リノベとは?
窓リノベは、お住まいの窓の断熱性を向上させることで外気の影響を抑え、住宅のエネルギー消費を削減し、光熱費の節約と省エネ化を実現することで、より暮らしやすい住宅環境につくりかえることです。
なぜ今、窓まわりのリフォームが注目されているのか
日本は、諸外国と比べて窓の断熱対策が大きく遅れているのが現状です。
断熱性能の指標となる「熱貫流率」(窓の内外で温度差が1℃あるときに、単位時間あたり窓1㎡を通過する熱量をWで表したもの。値が小さいほど断熱性が高い)でみると、日本の住宅は長らく1999年の「次世代省エネ基準」である 4.65W/㎡・K以下 を目安としてきました。
しかし、この数値は欧州の基準に遠く及びません。たとえばドイツでは 1.3W/㎡ が最低基準となっており、近隣の韓国と比較しても、日本の最高レベルのサッシでさえ韓国の推奨基準に届かない状況が続いてきました。
一方で、地球温暖化対策は待ったなしの課題です。日本も 2050年カーボンニュートラル や 2030年度温室効果ガス46%削減(2013年度比) の実現を掲げ、建築物からのCO2排出削減が重要視されるようになりました。
その流れを受け、
2022年:断熱性能を示す新たな「断熱等級」を追加
2024年:建築物省エネ法の改正
2025年4月:省エネ基準適合の義務化
といった法制度の強化が進んでいます。これにより、新築だけでなく既存住宅の断熱改修も推進され、環境省による「住宅省エネキャンペーン」や「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度がスタートしました。自治体の助成と組み合わせることで、よりお得に窓を更新できる点も注目されています。

「先進的窓リノベ事業」の概要
窓リノベが注目を集めているのは、環境省が地球温暖化対策の一環として進めている「先進的窓リノベ事業」の影響も大きいでしょう。これは、お住まいの窓や窓ガラスを断熱性能の高い製品を採用してリフォームする際に、費用の一部を補助する制度です。
既存住宅の省エネ化で、エネルギー費用の負担軽減と暮らしの快適性向上と関連する住宅産業の成⾧を目的としています。
対象となるのは、戸建、共同住宅によらず、既存住宅の「窓ガラス交換」「内窓設置」「外窓交換」「ドア交換」が対象です。特に窓は、断熱性の高い「複層ガラス」への交換や、既存の窓の内側にもう1枚新しい窓を取り付ける内窓設置は工事の規模が比較的小さく済むため大きな注目を集めています。
断熱は冬だけではない
「断熱」と聞くと、雪国の寒さ対策を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、断熱は冬だけでなく 夏を快適に過ごすためにも必須 です。地球温暖化の影響で夏の猛暑が激しくなる中、室温の上昇を防ぐには窓の断熱が欠かせません。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、屋内への熱の出入りは開口部(窓)が最も多いと言われています。夏の冷房時には流入する熱の73%が、冬の暖房時には流出する熱の58%が開口部であるというデータもあります。窓とドアをしっかり断熱することで冷暖房効率が高まり、省エネと快適性を同時に実現できます。
窓の断熱がもたらすメリット
窓の断熱には、光熱費の削減以外にも多くのメリットがあります。
- 快適な室温の維持
夏も冬も一年中快適に過ごせ、採光やプライバシーも両立。
- 健康対策
ヒートショックや熱中症のリスクを下げ、子どもや高齢者、ペットにやさしい環境づくりに効果的。
- 結露対策
結露が大幅に減り、カビやダニの発生を抑えて清潔な住環境を維持。
- 防音効果
防音性の高い窓にすることで騒音を軽減。道路沿いや寝室などに有効。

窓リノベと一緒にブラインドを新調するメリット
窓リノベを検討するにあたり、窓際のインテリアも気になるところ。とくに窓リノベと一緒にブラインドを新調することには、多くのメリットがあります。より断熱効果を高めたり、空間をお好みのデザインに仕立てることができるといった、さまざまな相乗効果が期待できます。
新しい窓に合わせてインテリアを一新できる
ブラインドは窓辺にすっきりと収まるため、お部屋を広く見せる効果があり、統一感のある洗練された雰囲気になります。また、ブラインドはスラット(羽根)開閉や昇降でお部屋に入る光や風の量を細かく調整できるので、視線を遮りプライバシーを守りつつ、日差しや風の取り込みを自由にコントロールできるのが大きなメリットです。
大きな窓にはブラインドで開放感とデザイン性をプラス
リビングの掃き出し窓など、壁面の大部分を占めるほどの大きな窓辺のインテリアは色やデザインがお部屋の印象を左右します。窓際にすっきりと収まるブラインドであれば、開放感を保ちつつ、空間に洗練されたデザインを取り入れることができます。
デザインはシンプルでミニマルなものから有名デザイナーのコレクションまで、また、素材も風合いのあるシックなものから機能的な遮光生地など豊富な選択肢から選べるので、理想のお部屋のイメージに合う最適なものを選ぶことができます。さらに、賃貸などの現状復帰が必要なお部屋に最適な穴あけ不要のモデルやアプリ・リモコンから遠隔で操作ができる電動式などさまざまなオプションから選ぶことができます。
内窓設置で使えなくなったカーテン・障子の代わりに
窓リノベの「内窓設置」の場合、今使っているカーテンや障子が使えなくなることがあります。内窓設置は、今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付けるため、既存のカーテンレールや障子の窓枠を取り外すケースがあるからです。そのような場合、ブラインドが新しい選択肢としておすすめです。
ブラインドの取り付け方法には、窓枠の外側(窓枠または周囲の壁)に取り付ける「正面付け」や、粘着テープで窓に貼りつけて設置をおこなう「窓貼りタイプ」の取り付けオプションがありますので、内窓を設置した場合でも、安心して設置することができます。
窓交換なしでもブラインドでできる「プチ窓リノベ」
光熱費の削減をはじめさまざまなメリットで、より暮らしやすい住宅環境につくりかえる、窓リノベですが、賃貸住宅などリノベに制限がある環境や、それなりにかかる費用の面で、ハードルがあるのも事実です。そのような場合には、窓交換なしでも断熱性を向上できる「プチ窓リノベ」はいかがでしょうか。
プチ窓リノベにおすすめの「ダブルサーマルハニカム」ブラインド
ダブルサーマルハニカムは、ブラインドの中でも、極めて高い断熱効果を発揮するアイテムです。ハニカムブラインドは、断面の六角形のハニカム(蜂の巣)形状の内側にアルミコーティングした空気層が、高い保温・遮熱効果を発揮します。
ダブルサーマルタイプは、通常の一層ではなく二層の厚みをもつ空気層の構造になり、2倍の量の空気層で非常に高い保温・遮熱効果を実現します。お部屋の冷暖房の熱効率を最大限に高め、一年中快適な室内環境を保ち、究極の省エネ効果を発揮します。ダブルサーマルハニカムは、窓交換なしでも高い断熱性と省エネ化を実現することができます。


ライフスタイルに合わせたブラインド選びのポイント
ブラインドを選ぶ際は、どんな雰囲気の部屋にしたいか、使う目的に叶う機能性、賃貸住宅など取り付け方法に制約があるなど、ライフスタイルに合わせて考えることが大切です。
デザイン重視派におすすめのスタイリッシュなブラインド
デザイン性の高さを重視してブラインドを選ぶなら、以下の3つのタイプが特におすすめです。
①バーチカルブラインド
空間をより広く、スタイリッシュに見せたい方におすすめなのが、バーチカルブラインドです。縦に長いスラット(羽根)を横方向に移動して開閉し、調光をおこなう縦型ブラインドは、縦のラインが強調されるため、天井が高く見え、部屋全体に広がりと開放感を与えます。モダンなお部屋やホテルライクな空間との相性が抜群です。

また、軽い力で開閉することができるため、大きな窓や、出入りの多い掃き出し窓などに適しています。
TUISS DÉCORでは遮光率99.99%以上の遮光1級生地を使ったバーチカルブラインドをご用意しています。どうしてもスラットの隙間ができてしまうため完全な遮光は難しいですが、しっかりとスラットを閉めれば夏の強い日差しからくる暑さや、冬の冷たい外気が部屋に侵入するのをやわらげるので、一年を通して室内を快適に保つことができます。

②ハニカムシェード
ハニカムシェードは六角形の特殊な空気層をもつブラインドで、規則正しく並んだプリーツがアクセントとなり、空間にスタイリッシュでエレガントな印象を演出します。


採光生地の和紙のような温かみのある風合いとすっきりとしたデザインは、洋室、和室問わずマッチします。特殊な空気層が、高い断熱効果を発揮するハニカムシェードは、見た目の美しさに加え、実用的なメリットも兼ね備えています。デザインと機能性をどちらも妥協したくないという方に、ぜひおすすめしたいアイテムです。

③ローマンシェード
カーテンと同じ生地でつくられているローマンシェードは、ファブリックのもつ柔らかさと豊かな風合いを楽しめるブラインドです。1枚の生地を折りたたみながら上下に開閉する構造は、すっきりとしたフラットな見た目で設置できるので、生地のデザインと風合いを最大限に引き出し、窓辺を美しく彩ることができます。

シルク調、ベルベット、シェニール、リネンなどの素材や、ポップ、花柄、北欧、ヴィクトリアン調、アジアンモダンから有名デザイナーデザインなど、豊富な生地とパターンの中から、お好みの一枚を選ぶことができます。また、遮光裏地を選ぶことで、夏は日差しを防ぎ、冬は外気が通り抜けるのをやわらげることができます。

機能重視派におすすめの断熱・遮光タイプ
ブラインドには、断熱・遮光機能をもつさまざまなバリエーションが揃っています。遮光・断熱生地をつかったものや、オプションで遮光・断熱裏地を選択できるものなど商品タイプにより選ぶことができます。

またより高い断熱効果を重視した、前後2層構造のダブルサーマルハニカムや特殊な3層構造をもつトリプルハニカム、日差しを完全にシャットダウンできる完全遮光パーフェクトシェードなど、使用目的や設置環境にあわせて最適なものが揃っています。断熱・遮光タイプのブラインドは光熱費の節約に貢献するだけでなく、お部屋を快適な温度に保ち、夏・冬問わず一年中快適に過ごせて、明るさを保ちながらプライバシーの保護にも役立ちます。


穴あけ不要オプションを含めた幅広い取付方法の選択肢
ブラインドは、通常、付属の金具(ブラケット)をビスで窓枠や壁に取り付けて固定し、本体のブラインドをはめ込んで取り付けをおこないます。しかし賃貸物件では、退去時に現状復帰が必要な場合が多く、壁や窓枠に穴を開けることが難しい方も多いかと思います。また、うまく穴をあけられるか不安な方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、穴あけビス不要で取り付けできる「つっぱり式」や「カーテンレール取り付け」がおすすめです。このようにブラインドには、設置環境に応じてさまざまなオプションから、最適な取り付け方法を選べるのが大きなメリットです。


まとめ|窓リノベ+ブラインドで快適&おしゃれな住まいへ
窓の断熱性を向上させることで、光熱費の節約のほか、さまざまなメリットをもたらしてくれる窓リノベは、日々のライフスタイルを大きく向上させてくれます。
さらにブラインドを取り入れることで、より断熱効果を高めたり、お部屋の雰囲気を演出するデザインで、お好みの空間に仕立てることができます。この機会に、窓リノベを考えられている方は、お部屋の目的や環境にあわせて選べる、ブラインドの導入もご検討いただければと思います。
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