ウィリアム・モリスは、19世紀イギリスのテキスタイルデザイナー、詩人、アーティスト、作家、活動家、社会主義者でした。イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動主導者でそれぞれの分野で大きな業績をあげ、モダンデザインの父と呼ばれています。
代表作「いちご泥棒」や「ウイロー・バウ」などの柄でデザイナーとして名を馳せてきました。
モリスは自身のキャリアを通じて、サウスケンジントン博物館(現在のV&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)のコレクションを定期的に訪れ、特に歴史的なテキスタイルに着目し、観察した構造や技法を再現しようと試みました。 美しく実用的に作られた物作りの重要性に情熱を注ぎこむことで、サウスケンジントン博物館との強い関係を築いたのです。
アーツ・アンド・クラフツの先駆者
ロンドンのV&Aに所蔵されているウィリアム・モリスのデザインと工芸品のアーカイブには、このイギリスを代表するデザイナーによる多種多様な作品が保存されています。
オックスフォードシャー州のカントリーハウスの庭でイチゴを盗むツグミからインスピレーションを得た、モリスの代表的なデザインの1つです。
ブラッシュピンクから派手な青系まで、様々な色のいちご泥棒が用意されており、モリスの古典的なデザインを現代的なアレンジで楽しむことができます。
ウィリアム・モリスが田舎を散策中に見かけた野の花と木々にインスピレーションを受け、美しく細かく描かれたウイローの枝を重ねたデザインです。ウイローはモリスのお気に入りのモチーフで、壁紙やテキスタイルのデザインに何度も使われました。ここに紹介する「ウィロー・バウ」デザインは、現代的なカラーリングで新鮮でモダンな印象に仕上がっています。
Tuiss Décorのデザインチームは、ウィリアム・モリスと職人達がデザインした8つの代表的な柄を選び、40以上の独自の新しいカラーバリエーションを用いて、ロールスクリーンやカーテンを生み出し出しました。このコレクションはオリジナルの柄の本質と美しさを維持しながら、現代のインテリアに簡単に調和し、取り入れられるようにしています。