ものが少なく、色数も抑えたシンプルな部屋。すっきりしているけれど、どこか物足りないと感じることはありませんか。家具や雑貨を増やしたいわけではなく、今の雰囲気を生かしながら、もう少し変化をつけたい。何を変えればよいか、迷うこともあるのではないでしょうか。
今回は、シンプルな部屋の良さを生かしながら、大がかりな模様替えをせずに印象を変える工夫をご紹介します。
目次
Toggle1.整っているのに「味気ない」と感じる理由
色や形をそろえると、部屋にはまとまりが生まれます。ただ、家具や布の質感まで似ていると、変化に乏しく見えてしまうことがあります。
例えば、淡いグレーのシンプルなソファに、ソファと同じような質感・色のクッションを合わせた場合。すっきりまとまる一方で、全体が平面的(のっぺりとした印象)に見えやすくなります。
また、部屋の印象は照明によっても変わります。天井照明で全体を均一に照らすと、明るく過ごしやすい反面、空間が平坦に感じられることもあります。色だけでなく、素材の凹凸や光の明暗にも、部屋に変化をつけるヒントがあります。
2.素材選びのヒントになる「侘び寂び」

素材ならではの表情を楽しむうえで参考になるのが、「Wabi-sabi(侘び寂び)」の考え方です。海外のインテリアメディアでも、侘び寂びに着想を得たスタイルが、トレンドの一つとして紹介されています。和風の部屋に限らず取り入れられる視点です。
侘び寂びとは、簡素さや不完全さ、時の経過の中に美を見いだす日本の美意識です。木目の濃淡や手仕事による形の揺らぎ、使い込むことで深まる色つやなども、そのものの魅力として捉えます。
部屋づくりでも、色や形をそろえることに加えて、こうした素材の特徴を楽しんでみてはいかがでしょうか。整ったシンプルな空間だからこそ、木目や焼き色の違いが引き立ち、すっきりした雰囲気を保ちながら単調さをやわらげられます。
3.部屋に奥行きをつくる3つの工夫
色数や家具の配置を大きく変えなくても、小物の素材や照明を見直すことで、部屋の印象は変わります。小物や布の選び方、照明の使い方から、取り入れやすい工夫を3つご紹介します。
小物の質感を変える

花器や鉢カバー、トレーを選ぶなら、土の質感が残る陶器製のものや、木目を生かした木製のものもおすすめです。表面がつるっとしたテーブルや棚に置くと、素材の違いがさりげないアクセントになります。眺めてうれしくなる手仕事の品を、周囲に余白を残して飾ってみてください。形や質感が引き立ち、飾る楽しみも増えるでしょう。
布の織り目を楽しむ
クッションカバーやラグを選ぶ際は、色味だけでなく、生地の表面にも注目してみてください。糸の太さに変化がある生地や、ざっくりとした織り目のある素材は、光の当たり方によって細かな陰影が生まれます。同じアイボリーやベージュでまとめた部屋でも、質感の違いがアクセントになります。
照明を組み合わせる

天井照明だけを使っているなら、ソファの脇にフロアライトを置いたり、チェストの上にテーブルランプを置いたりする方法もあります。これらの明かりをつけて、天井照明は明るさを少し落とすか、点灯する数を減らしてみてください。必要な明るさを保ちながら、手元や壁際など部分的に照らすことで、部屋に明暗の差が生まれ、奥行きが感じられます。
4.窓まわりにも、素材や模様で変化をつける
カーテンやシェードは、部屋の中で広い面積を占めるもの。壁や大きな家具が無地でまとまっているなら、窓まわりにも素材の風合いやさりげない柄を取り入れてみてはいかがでしょうか。

無地のすっきりした見た目を保ちたいときは、Tuissのリネンハニカムシェードも選択肢のひとつです。リネンを含む生地の風合いを楽しめ、日中は光をやわらかく通します。

柄で変化をつけるなら、「からかみ文様コレクション」もおすすめです。唐紙(からかみ)は、木版で文様を摺った装飾紙で、襖や壁の仕上げなどに使われてきました。その伝統的な文様を、カーテンやシェードに取り入れたコレクションです。地色と柄の色の差が穏やかなものを選ぶと、落ち着いた雰囲気になじみながら、窓辺のアクセントになります。
家具や雑貨を増やさずに、部屋に装飾を取り入れられるのも窓まわりを見直す利点です。生地のサンプルは、実際のお部屋で確認すると選びやすくなります。日中の自然光と夜の照明の下で見比べると、暮らしの中での見え方も確かめられます。
シンプルな部屋に物足りなさを感じたら、素材の質感や飾り方、明かりを見直してみてください。気に入った小物を余白を残して飾る、クッションや窓まわりの生地を替える、照明を組み合わせる。今の部屋のすっきりした良さを生かしながら、自分が心地よく過ごせる空間に整えていきましょう。
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