梅雨に入ると、同じ部屋なのに「なんだか今日はどんより暗いな」と感じることはありませんか。曇りや雨の日が続くこの季節は、外から入る光そのものが減り、部屋の印象も沈みがちです。
しかしながら、暗さは光の量だけで決まるわけではありません。「入ってくる光をどう取り込み、やわらかく広げ、奥まで届けるか」を工夫するだけで、部屋の明るさの感じ方は大きく変わります。大がかりな模様替えや工事は必要ありません。窓まわり・色・配置という、今日から手をつけられる要素で十分に印象を変えられます。
この記事では、梅雨の暗さをやわらげるための考え方と、具体的な工夫を整理してご紹介します。
目次
Toggleよくある質問(FAQ)
日中は窓まわりを開けて光を取り込み、透過性のある明るい色のものを選ぶことです。鏡や明るい面で光を反射させるのも効果的です。
採光ハニカムシェードや調光ロールスクリーンなら、明るさを残しながら視線を遮れます。閉めても暗くなりにくいのが特長です。
光を天井へ反射させるアルミブラインドや、明るい色・鏡の活用が有効です。照明の色温度を調整して、昼間の明るさを補うのもおすすめです。
白〜オフホワイトなどの明るい色で、透過性のある素材が明るく見えます。濃色で厚手のものは、閉めると一気に暗くなりやすいので注意しましょう。
できます。窓まわり・ファブリック・小物の色を見直したり、家具の配置を変えるだけでも、部屋の明るさの感じ方は変わります。
梅雨に部屋が暗く感じる理由
梅雨の時期に部屋が暗く感じてしまうのは主に3つの理由が考えられます。
①外光そのものが減る
厚い雨雲に覆われた梅雨の空は、光の量が晴れた日よりずっと少なくなります。また雲によって弱められた太陽光は、青みがかったトーンになるのでお部屋が暗くなりがちです。お部屋の窓のサイズや向きは変えられないため、限られた光をいかに無駄なく取り込むかがカギになります。
②窓まわりが光をさえぎっている
雨の日は窓際が濡れてしまうので窓を閉め、外の景色も見栄えがしないのでついカーテンを閉めたままにしていることが多くありませんか?カーテンの場合は厚手の生地でつくられているので、外からの光を通しづらくなります。このように窓まわりのアイテムが、外からの光を遮ってお部屋がさらに暗くなっているケースが多いのです。
③壁・床・家具が光を反射していない
外から入ってくる光は、部屋のなかの面に反射してはじめて全体に広がります。光は明るい色ほど反射率が高く、暗い色ほど反射率が低くなります。よってお部屋の壁・床・家具がダークブラウンや黒、ネイビーといった濃色だったり、表面がツヤのない素材の場合、光が吸収されてしまい空間全体が暗くなってしまいます。
光を「取り込む・拡散する・反射させる」の3つで考える
梅雨の時期に暗くなりがちなお部屋を明るく見せる工夫は、光の量だけでなく次の3つの視点で整理するとわかりやすくなります。
1つめは「取り込む」。外光をできるだけ室内へ招き入れること。2つめは「拡散する」。入ってきた光を、まぶしさを抑えながら部屋全体へやわらかく回すこと。3つめは「反射させる」。面や角度を使って、光を部屋の奥まで届けること。
「入ってくる光をどう取り込み・拡散・反射させるか」の3つのアプローチを工夫することで、空間の明るさが大きくかわってきます。
光を取り込む
1つ目は、外の光をできるだけお部屋の中に取り入れるアプローチです。光の入口である窓まわりのアイテムを見直しましょう。ただし完全にオープンにするだけでなく、プライバシー確保も重要なので、お部屋の環境にあわせて外からの視線の遮りも考慮して選ぶことが大切です。
光を拡散する
2つ目のアプローチは、光を隅々まで拡散させることです。光の入口をできるだけ大きくしましょう。光が空間全体に回り込み、拡散した光は柔らかで優しい雰囲気でお部屋を包み込みます。
光を反射する
3つ目は、窓から入った光を壁や天井、家具などの面に反射させてお部屋を明るくするアプローチです。光は明るい色ほど反射率が高くなるので、とくに光が直接あたる壁面やインテリアの色を白などの淡い色にすることで反射光が生まれ、空間の奥まで光が届きやすくなります。
光を活かす窓まわりの選び方|タイプ別
窓まわりは、光を遮る道具であると同時に、光を上手に扱う道具でもあります。タイプごとに得意な役割が違うので、「取り込む・拡散する・反射する」のどれに効くかという視点で選ぶと、目的に合ったものが見つかります。
採光ハニカムシェード ─ 光をやわらかく拡散する
採光ハニカムシェードは、障子のような透過性のある生地が、外からの光をスクリーン全体で受け止め、まぶしさを適度に低減しながらお部屋をやわらかい光で満たしてくれます。曇天のぼんやりした日でも、自然光がお部屋全体に拡散するので、スクリーンを閉めたままでもふんわり明るい雰囲気にすることができます。採光ハニカムシェードは、外からの視線を遮りたいけどお部屋を暗くしたくない場合にぴったりのアイテムです。

アルミブラインド ─ スラットの角度で光を反射・配光する
横方向に並んだスラット(羽根)を細かく調整できるのが特徴のアルミブラインド。光沢のあるアルミ素材は反射性に優れており、スラット(羽根)の角度を上向きにすると、入ってきた光を天井へ反射させ、部屋の奥まで届けることができます。
差し込む光の量と向きを細かく調整できるのは、一枚布のカーテンにはない強み。直射が強い時間帯はまぶしさを抑え、曇りの日は光を取り込む、といった使い分けが自在にできます。

調光ロールスクリーン ─ 明るさを残して視線を遮る
調光ロールスクリーンは、二層のゼブラ状に並んだ生地の重なりをスライドさせて光を調節できるロールスクリーンです。生地の重なり具合を無段階に調整できるので、光の取り込みと視線の遮りのバランスを細かくコントロールすることができます。梅雨の時期で、外からの光をできるだけ取り込みたい場合は、レース/採光の組み合わせがおすすめです。
調光ロールスクリーン は、お部屋の明るさを保ちながらプライバシーを確保したい場合に最適なアイテムです。

シアー・レース、ボイル系の生地 ─ 透過で明るさを底上げ
梅雨の季節に自然光をできるだけ取り込む方法のひとつは、薄手で透明感・透け感のある生地を選ぶことです。透過性の高いシアーやレース、ボイル系の生地は、お部屋を明るく軽やかな印象にします。外光をやわらかく取り込みながら最低限の目隠しもでき、濃色で厚手の生地を閉めっぱなしにするのと比べると、部屋の明るさはまるで変わります。

白〜オフホワイトなど明るい色を選ぶ
同じタイプの窓まわりでも、色によって光の回り方は変わります。白やオフホワイトなどの明るい色は光を反射して部屋に回し、濃い色は光を吸収します。「明るい色は光を広げる」という原則は、壁や家具だけでなく窓まわりにも当てはまります。
窓を覆う面積を減らす
窓枠のなかにすっきり納める「天井付け」など、窓を覆う面積を減らす取り付け方も効果的です。同じ窓でも、窓まわりに余白が生まれることで採光面が広く感じられ、明るい印象になります。
色・素材・配置で明るく見せるインテリアのコツ
窓まわりで光を整えたら、次は部屋のなかの工夫です。光を増やせない曇りの日でも、「明るく見せる」ための視覚の工夫があります。
反射を味方にする ─ 明るい色・ツヤのある面・鏡
光の特性として明るい色ほど反射率が高くなることを解説しました。窓から差し込む
光が直接あたる壁面や大きな家具、ソファなどのファブリックを明るい色にすると入ってきた光が反射して部屋全体に広がります。また、表面にツヤのある素材やガラス面も光を反射・拡散してくれるので、暗くなりがちな場所に取り入れると効果的です。
さらに、アクセントカラーとしてイエローなどの温かみのある明るい色を取り入れるのも良いでしょう。また鏡やガラスなどの反射しやすいインテリアを置くのもおすすめです。
窓の対面・近くに鏡や明るい面を置く
鏡を窓の対面や近くに置くと、窓から入った光を反射して部屋の奥へ届けられます。窓まわりで取り込んだ光を、さらに部屋全体へ回すイメージです。また鏡は空間を広く見せる効果もあるので、明るさとともに開放感が生まれます。
照明を“昼の補助”として使う
曇りや雨の日は、昼間でも照明を補助的に使うのがおすすめです。天井の一灯だけに頼らず、フロアランプやテーブルランプなど複数の灯りを分散させると、陰影がやわらいで部屋全体が均一に明るく見えます。昼間の明るさを補いたいときは、やや白っぽい色温度の光が自然になじみます。
視界を抜く ─ 床・低い家具・余白
視覚効果を取り入れて、開放感を演出する工夫も効果的です。床が見える面積が広いほど、また視線が遠くまで抜けるほど、部屋は「広く・明るい」と感じられます。
家具は脚付きのものを選ぶと床に開放感が生まれ、光の回り込みがよくなります。収納やソファはロータイプのものの方が、窓からの光の遮りを減らします。窓の前にものを置かないようにするだけでも、光と視線の通り道が生まれます。
場所別、お部屋を明るくするヒント
部屋の条件によって、お部屋を明るくする工夫は少しずつ変わります。代表的なケースを見てみましょう。
北向き・採光の弱い部屋
直射が入りにくい北向きの間取りのお部屋では、限られた光を反射させて空間全体に光を回すのがおすすめです。アルミブラインドは光の方向をコントロールできるので、スラットを上向きにして光を天井に届ければ、天井から光が降り注ぎお部屋全体が明るくなります。
壁紙や家具は明るい色で揃えると、さらに反射効率があがり開放感のある空間に仕上がります。鏡の活用や、照明の色温度の調整も合わせると、より明るい印象になります。
窓が小さい・少ない部屋
そもそも窓が小さかったり、窓の数が少なかったりする間取りであれば、取り入れた光を無駄なく広げることが大切です。窓まわりはなるべくすっきりさせ、採光面を狭めないのがポイントです。また、採光ハニカムシェードやシアー生地のカーテンをつけると、外からの光を面全体で受け止め、お部屋をやわらかい光で満たしてくれます。
窓の対面に大きい鏡を置いたり、壁紙を白くすると光を反射させられるので、部屋全体に光を回してくれます。また鏡は空間を広く見せる効果もあるので、明るさとともに奥行き感が生まれます。
賃貸で大きく変えられない場合
壁や設備に手を加えにくい賃貸では、つっぱり式や既存のカーテンレールに取り付けできるものなど、穴あけ不要で取り付けられるタイプの窓まわりが便利です。
また、クッションなどのファブリックアイテムに明るい色や温かみのある色を取り入れるだけでも印象は変わります。例えば夏の雰囲気を演出したいならイエローやオレンジなどのビタミンカラーを取り入れるとお部屋の雰囲気をグッと明るく仕上げることができます。

梅雨でもお部屋を明るく感じさせるためのポイント
ここまで、梅雨の時期にお部屋が暗く感じてしまう要因とそれを解決するためのアイデアをご紹介してきました。
お部屋を明るくするには、「入ってくる光をどう取り込み・拡散・反射させるか」を工夫することが重要です。採光ハニカムシェードは、透過性のある生地が外からの光を拡散して空間をふんわり明るい雰囲気にしてくれます。アルミブラインドは、スラットを上向きに調整すれば、窓からの光を天井に反射させてお部屋の隅々まで明るさを届けることができます。
また、明るい色選びと配置の工夫次第で光の反射効果がさらに高まります。お部屋を明るくする工夫を重ねることができれば、どんよりとした雨の日でも心地よく過ごすことができるでしょう。
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